・・・
(以下、出版社サイトより引用)
女性、命、自由!
デモの怒号が響くテヘランで
ニコラ・ブーヴィエの名著を辿り直す冒険が始まる。
フェミニズムを目撃する紀行文学。
・
「女性、命、自由!」
デモの叫びが響くテヘランで、
ニコラ・ブーヴィエの名著をたどり直す冒険が始まる──。
『世界の使い方』は〈僕〉にとって聖典のような存在だ。
彼が旅した景色を自分で確かめるのが長年の夢だった。
パリからテヘランに向かう飛行機では、
一睡もできなかった。
携帯電話にフランス外務省からの着信があり、
イランで監禁される危険性を告げられていたからだ。
22歳のクルド人女性が、
「不適切な服装」を理由に道徳警察に逮捕され殺害された……
マフサ・アミニ事件をきっかけに、
イラン全土で抗議運動が起きていた。
そのデモ活動に参加した、
同じくZ世代で16歳のニカ・シャカラミも被害に遭う。
女性たちが髪を風になびかせながら
抑圧に立ち向かう姿を目撃し、
〈僕〉は、イランの過酷な現実を突きつけられる。
砂漠が広がる大地の上、
「死者の背後では千の心臓が鼓動する」。
テヘランからエスファハーン、
ペルセポリスを経てザーヘダーン、
サッゲズに至る縦断記は、
傷ついた世界を生きる者のため
「世界の傷口」に命がけでペンを差し入れる
新しい紀行文学。
フランソワ=アンリ・デゼラブル 著
森 晶羽 訳
白水社